前回ご紹介した新着の自主制作CDRからそれぞれの作品をご紹介します。

DTX123-1
自主制作CDR/フランク:Pf五重奏曲/J.M.ダルレ(pf)パスカルQt./DTX 123
ジャンヌ=マリー・ダルレ(1905〜99)はフランスの女流ピアニスト、イシドール・フィリップとマルグリット・ロンに師事、さらにフォーレ、ラヴェル、サン・サーンスにも学んでいる。LPでは他にショパン、リスト、サン・サーンスの録音があるくらい、やはり彼女の最も有名な盤はこのフランクである。フランクはベルギーに生まれフランスで活躍した作曲家、同時代のドビュッシーら印象主義音楽とは趣を異にするドイツロマン派の流れを汲む作曲家、その彼の傑作の1つがピアノ五重奏。レオン・パスカル率いるパスカル弦楽四重奏団は第2ヴァイオリンに無伴奏や室内楽で名盤を残したジャック・デュモンを有する当時のフランスを代表する弦楽四重奏団の1つ。ダルレの師譲りの力強さと女性の持つ繊細なタッチが同居した演奏に
パスカル四重奏団のアンサンブルが加わりフランクの素晴らしさを改めて知る事になるだろう。オリジナルLPの在庫も現在ありますが高価ですので、まずは自主制作CDRで聴いて頂きたい。

Silent Tone Record